English Heritage社(英国)が、「Stonehengeの写真の著作権は自社に属する」と主張しています。でも、自分が撮った写真なら著作権は自分にあるはずです。なぜStonehengeを撮影した写真が自分の著作物ではなくなるのでしょうか?
.net magazine(英)の中で、Struan Robertsonがこう答えています。
あなたの考えは正しいと思います。一般的には、撮った写真の著作権はすべて撮った人のものです。しかし、もしEnglish Heritage社がStonehengeを管理しているとしたら、見学チケットを販売することができるでしょうし、その見学チケットにいろいろな条件をつけることもできるでしょう。つまり、チケットを持っている人はそこで撮ったいかなる写真に対しても、その著作権をEnglish Heritage社に譲渡する、という条件でもいいわけです。でも、もしそんな条件を付けているとしたら私はとても驚きます。
それよりも、Stonehengeの写真を商用利用しようとしたときに、English Heritage社が高い著作権料を請求するということのほうが可能性は高いでしょう。もしチケットを購入していない、もしくは契約(例えば、チケットの裏面に書かれているもの、および立て看板などにより掲示されているもの)に加えられた著作権に関する規定がなければ、あなたは著作権を所有することになります。
ビルのオーナーはそのビルの著作権を所有するという主張を聞いたことがあります。例えば、彼らが「ビルの写真を撮った場合は、その著作権は我々にある」と主張したとしましょう。一般的にはこの主張には意味がありません。なぜならそのことについて契約が交わされるわけでもないし、譲渡に対する証書があるわけでもないからです。
一般的には、撮った写真は撮った人の著作物ですね。でも、撮るための権利を契約した場合はその契約に従う、ということになります。この場合は、権利者に写真使用に関して問い合わせたほうが、のちのちもめ事にならなくていいかもしれません。
商用で写真を使うときは、つねに権利問題に気を配りましょう。